転職ご相談事例

46歳で調剤未経験。薬剤師資格はあるけど、これから調剤薬局に転職するのは難しい?

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マリさん
46歳、女性

大学卒業後、創薬に長年携わってきました。創薬は社会貢献にもなる、やりがいのある仕事だと思っています。

しかしこの先のキャリアを考えた時、「薬剤師の資格を生かして調剤に携わりたい」と考えるようになりました。薬を必要としている人に寄り添うのも、素晴らしい仕事のひとつですよね。

調剤経験は全くないのですが、この年で未経験からの調剤薬局への転職は現実的でしょうか?

また未経験に向いている、研修制度や教育制度が充実しているという薬局がもしあれば教えていただけるとうれしいです。

実は、個人的に漢方に興味を持っています。そのため漢方薬の勉強をして、漢方薬剤師を目指すのも選択肢のひとつです。

周囲には漢方薬剤師の方がいないので、もしご存知でしたら漢方薬剤師について教えていただけますでしょうか。

また、漢方薬剤師を目指す場合には、調剤薬局に勤務してから調剤経験を積んで転勤をした方が良いでしょうか。それとも、初めから漢方薬局に転職をした方が良いのでしょうか?

転職にあたってどのように行動していけばいいかなど、総合的なアドバイスもいただけるとうれしいです。

ドラおじさん
薬剤師専門の大手人材紹介会社に勤務していたアドバイザーで、薬剤師転職のプロ。見た目はメタボだけど仕事はめちゃくちゃ頼りになるおじさん。(ドラおじさんの詳細はこちら

心機一転のキャリアチェンジですね。

ただ結論から述べますと、調剤経験が未経験なことに加え、50歳近いというご年齢を考えると調剤薬局・漢方薬局いずれにしても転職はかなり厳しいかと思います。しかし、うまく紹介会社を使って内定をもらえる可能性の高い会社を受けていけば転職は可能です。

狙い目は調剤薬局チェーンの大手企業ではなく、地域密着型の中小企業です。

大手のようなきっちりした研修があるわけではありませんが、一から丁寧に教えてもらえます。以前は薬剤師不足が叫ばれていましたが、現在は毎年多くの新卒者が出てくるので、大企業にはある程度人材が集まってきます。

したがってマリ様のように社会人経験が豊富であったとしても、調剤未経験では挑戦が厳しいのが現状です。

次に調剤薬局で経験を積んでから漢方薬局に転職するか、初めから漢方薬局に就職するかについてです。

マリ様が漢方に強くこだわるのであれば、最初から漢方薬局に就職することをおすすめします。ただ、漢方薬局の場合はチェーン店以外だとかなりオーナーのカラーが出るので、店舗ごとにくせがあります。複数店舗を見た上で決めた方がいいでしょう。

漢方薬剤師は患者さんの身体の状態を見極めて、自分で漢方を処方できるので、患者さんとの距離が近くやりがいを感じられる仕事です。しかし調剤薬局の薬剤師と比べると年収がかなり低いので、慎重に検討してください。

一方で中小企業が経営する調剤薬局においても、隣接するクリニックの医師が漢方薬を多く処方する場合、調剤薬局でも漢方薬に触れる機会はあります。

漢方薬局の魅力や転職の際の注意点などはこちらの記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

具体的な求人の探し方についても紹介しますね。

まずは大手紹介会社に複数登録して電話面談を行いましょう。年齢的に通常は未経験ですと難易度が高いので、エムスリーの薬キャリマイナビ薬剤師リクナビなど、大手どころは軒並みご登録いただき、くまなく求人を探していただく必要があります。そして、内定がもらえる可能性の高い求人を紹介してもらい、興味のあるところを受けてみる、という流れがいいと思います。

各サイトの詳細は下記の記事で解説しているので、読んでみて下さい。

求人情報を私に共有してもらえれば、その薬局の研修の充実度や未経験に向いている薬局かどうかなどのアドバイスができます。いつでもご連絡ください。

ひとみひとみ
薬剤師、ライター。オランダ在住。(詳細はこちらのページで)

創薬に携わっていたとのことで、薬を作る側の立場で活躍されていたんですね。薬剤師の花形職業ともいえる創薬の仕事から調剤薬局へのキャリアチェンジは私からすると少しもったいない気もします。

ただ、薬剤師という資格は色んな職業に活かすことができるのが大きな魅力だと思っています。私自身2度のキャリアチェンジをしているので、マリさんのお気持ちもよく分かります。

私は漢方薬局に勤めた経験がないので、未経験で漢方薬局に勤め、その後調剤薬局に就職した友人に話を聞いてみました。

彼女いわく、未経験から漢方薬局への就職はかなり大変だったとのこと。

一般的な薬の場合だと、名前を聞いたらだいたいどんな効果がありどのように使われているかが分かりますよね。例えば、「イブプロフェン」だったら解熱鎮痛の薬だって。

一方で漢方薬の場合、広く使われている「葛根湯」でさえ効能効果がかなりたくさんあり、
生薬一つひとつを勉強し直さなければなりません。

また、漢方薬は作用機序が不明なものが多く、西洋薬のように「この受容体に作用するからこのような効果がでる」と説明することができません。漢方薬は多面的に作用するため、覚えることが膨大なんです。

さらに、漢方薬局の多くが一般処方せんを受け付けているので漢方薬以外の西洋薬の知識も必要です。

したがって、まずは調剤薬局で経験を積んでから漢方薬局に転職してみてはいかがでしょうか。

併せて、漢方薬を勉強するのに日本薬剤師研修センターが実施する「漢方薬・生薬認定薬剤師」を目指してみるのも良いと思います。

頑張ってくださいね!

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